「夜行バスも着物」 の記事がアクセスをたくさんいただいたようでありがとうございます。
なので、これについてもう少し書いてみます。
30才過ぎてから少しずつ着物に興味が出てきて、ときどき着てました。
月に1回着るかどうかぐらいの頻度ですけど。
もともと旅行は好きでしたが、当時は旅行先でも着物というのは全く頭になかったです。
ところが、2006年にヴァーゴでシンガポール発着クルーズに行きました。
フォーマルの日があるんです。すごく悩みました。
何着ればいいの???
結局、カクテルドレスとロングドレスの中間みたいなものをヤフオクでゲット。
5000円ぐらいだったかな。それに合う靴も買い、ミニバッグを買い、ドレスに合うアクセサリーを自作して。
ヴァーゴはカジュアル船なので、ラフな人もたくさんいましたが、ばっちりフォーマルで決めてる人もいます。中でもやっぱりサリーは素敵でした。
私は148センチのチビブタなので、そもそもドレスが似合うわけないんですよね。
それで、次回からは、フォーマルは着物にする! と決めました。
で、2007年のカリブ海クルーズのフォーマルは着物を着ました。
話には聞いていましたが、外国で着物を着てるといろいろ話しかけられるんです。
皆さん褒めてくれるので、楽しいんですよ。特に外人さんは褒めるの上手だし。
それで「海外旅行は着物で行くと楽しいなあ」とすごく感じたんですね。
で、2008年バンコク。ドレスコードのあるバーティゴに行こうと思ってました。
それじゃあ着物に決まりです。
汚れても安心な化繊の薄物に、半幅帯を持って行きました。
ヴァーティゴで楽しく過ごせた翌日サムイ島へ。国内線なので1時間しかかかりません。
せっかく着物があるんだし、1回だけしか着ないなんてもったいないと思い、何気に着物で飛行機に乗りました。
半幅だし、全然大変じゃなかったんです。
この経験で、「意外と飛行機も平気かも」ということに気づきます。
2009年からほぼ毎日着物を着るようになり、どんどん慣れてきました。
国内の車旅行でも着物。私は助手席ですけど。
半幅帯はお尻のでかさが目立つので、あんまり好みではないんです。
なので、車もお太鼓で。最初は枕が邪魔でしたが、慣れてくると平気になりました。
そもそも枕を用途に応じて替えるようになりました。
飛行機に乗る時は帯を前にぐるっと回して座っていたこともありました。
もちろんエコノミーですよ。
おへその上にお太鼓がある状態です。
まあ背中は楽でしたが、だんだん回すのもめんどくさくなって、低い柔らかい枕で
そのまま座るようになりました。
それでも、帯が崩れるだろうから、隠すために、羽織をもってったことも。
到着したら羽織を来て出ていけば、少々帯がおかしくても平気でしょ。
でもこれも飛行機の重量制限がきつくなったり、向こうが夏だったりして羽織も着なくなりました。
もともとめんどくさがりなので、できれば旅行の荷物も減らしたいほうです。
帯も変だったら、降りてだいたいすぐにトイレがあるからそこで直せばいいし。
(実際にはほどいて直したことはないですけど)
機内でまずは、襟に手ぬぐいを掛けます。
古いドラマとかで、おばあちゃんがやってましたよね、着物の襟が汚れないように。
人の目なんて気にしません。機内で10時間とかだと、確実に寝ますからね。襟汚れには要注意です。
あ、襟芯はすごく柔らかいのを衣紋にだけ。
普段から固い襟芯は疲れるのでめったに使いません。襟芯なしだと、あまりにもよれよれでひどかったんで・・・
で、足袋を脱ぎます。これも結構大事です。足袋ってぴったりサイズだから、履いてるとしんどいです。
機内のトイレも狭いと言えば狭いですけど、着物でも用はたせるし、汚れそうになったことはありません。
ま、私が機内で顔を洗ったり、歯を磨かないせいかも。
一番気を使うのはやはり機内食でしょうか。
汚れても安心な化繊や、そろそろ洗い張り候補の着物では行きますけど、
行きしに汚れたら、向こうでの着まわし作戦が困ります。
なので、ナプキンを首からして、着物を前面ガード。
気をつけてるせいか、お肉が落ちた! 等ということには遭遇したことないです。
あー、あとは機内の温度。
これも重要です。
国によってだか、機長さんの気分なのか、それとも機材が壊れているのかわかりませんが、機内の空調ってなかなか読めません。エティハドだったかなあ暖房がついてて大変だったことがあります。
CAさんに言って、空調は停まりましたが、冷房が利くまでに随分と時間がかかりました。
なので、着こみません。できるだけ薄着で行きます。
機内が寒かったら毛布を何枚も借りればいい。
でも、今まで機内が寒くて困ったことはないですけど。
暑いと、ほんとにどうしようもないんですよね、着物って。
そもそも旅行には長襦袢は持っていかないのですが、
どんなに日本が寒くても、薄手の着物スリップ(浴衣下)、美容襟、着物(袖は着物に縫い付けてある)ぐらいです。
ヒートテックタイツなら、搭乗前に脱げますけどね。
飛行機が平気なんだから、夜行バスも全然平気です。
夜行バスは4列の狭いのも利用したことがありますが、
先日のは3列だったので、快適快適!
座席のリクライニングなんてエコノミーの比じゃないです。エコノミープラスよりもすごい!(座ったことないから見た目で)
やっぱり、襟汚れ防止の手ぬぐいもしますし、足袋もすぐに脱ぎます。
夜行バスは電気消えるしみんな寝るんだから、平気です。
夜行バスも、飛行機も、到着してそのまま観光とかいうシチュエーションじゃないので、こんないい加減な具合でやってます。
到着後すぐ大事な用事があったら、ちゃんと着かえたほうが絶対いいですけどね。
何か参考になることでもあればうれしいです。
着物で旅行はものすごく楽しいんだけど、
少し長めの旅行だと持参着物の選択が悩ましいです。フルコーディネイトを考えるのがめんどくさい(苦笑)
でも、制限23キロですからね。
12日から出発の17泊19日 何を持って行こうかな。。。
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